日本展示学会通信54号(1)

◆第24回研究大会in小樽

平成17年度研究大会が去る6月17〜19日にかけ北海道小樽市を会場に開催されました。

 平成17年度研究大会が去る6月17〜19日にかけ北海道小樽市を会場に開催されました。遠方にもかかわらず、参加者60余名、研究発表13組と盛況な大会となりました。
 1日目のエクスカーションのでは、会場に隣接する小樽市立博物館の土屋周三館長にご案内いただき、小樽市を一望する天狗山山頂へ。小樽市内はもちろん、雪を被った暑寒別山を望む展望台にて、実際の地形を俯瞰しながら、小樽市を取り囲む自然環境から産業と街の成り立ちとその変化を解説していただきました。その後は小樽市立博物館に戻り、学芸員石川直章さんの解説で一巡。さらに博物館を出て、実際に現存している歴史的建造物について石川学芸員より解説をいただきながら、「日本銀行旧小樽支店」(現:金融資料館)まで小樽の街並みを体感しました。その後は自由解散となり思い思いに北の街並散策となりました。小樽では午後7時を過ぎても夕日が沈ます、東京との緯度の差を感じさせました。
 2日目は会員総会が開催され、平成17年度事業方針等、第10期理事会の発足と抱負が端会長より述べられました。(会員総会の詳細については、「会員総会の報告」をご覧ください)引き続いての、基調講演は土屋周三館長の「小樽市の歴史と景観」についての示唆豊かなお話が、またその後のシンポジウムでは、様々な要因によって作られてきた、現在の小樽市の景観をこれからどのように活かし、街の活性化へ繋げるか、各分野に渡るパネリストの方々の貴重な経験や活動から熱い討論が繰り広げられました。夕方に開催された懇親会では地元産の新鮮な魚介類の豊富さに圧倒されながらも、皆大満足の一夜でした。
 3日目の研究発表は13組と今回も多くの方が日頃の成果を披露し、多くの方々が最後まで熱心に聴講してくださいました。
 ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。この第24会研究大会の基調講演・シンポジウムの抄録、研究発表の梗概等は次号学会誌『展示学』40号に掲載いたします。

天狗山山頂より見た小樽市街
▲天狗山山頂より見た小樽市街

小樽市博物館内
▲小樽市博物館内

昔の写真と今の街並みを見比べる
▲昔の写真と今の街並みを見比べる

旧日本銀行小樽支店(現:金融資料館)
▲旧日本銀行小樽支店(現:金融資料館)

基調講演中の土屋周三館長
▲基調講演中の土屋周三館長

皆熱心に聞き入るシンポジウム
▲皆熱心に聞き入るシンポジウム