日本展示学会 2023年度地域研究会(中部地域):岐阜現代美術館桃紅館に移設展示されるアトリエ 見学会

日本展示学会 2023年度地域研究会(中部地域):岐阜現代美術館桃紅館に移設展示されるアトリエ 見学会

日本展示学会中部地区 2023年度地域研究会
【岐阜現代美術館桃紅館に移設展示されるアトリエ 見学会】

 2006年に開館した岐阜現代美術館(岐阜県関市)は美術家・篠田桃紅(1913~2021)の作品と資料を所蔵して研究を進め、そのコレクションを多角的に紹介する展覧会をこれまで数多く開催してきました。このたび桃紅の作品が一括して移管され、あわせて桃紅が1970年から晩年を過ごしたアトリエが移設されることとなり、その展示施設「桃紅館」が従来の美術館の隣地に2024年3月に新規オープンすることとなりました。
 アトリエという制作現場をどのように復元し、作家の息づかいを感じる展示をどのようにつくり上げ来館者に伝えていくのかを考える、開館前の特別見学会です。

1.期日
 2023年12月21日(木) 13:30~15:30 (受付13:00~)

2.会場
 岐阜現代美術館桃紅館(現在の岐阜現代美術館隣地)
 (岐阜県関市桃紅大地1番地 鍋屋バイテック会社 関工園内) 
 [岐阜現代美術館 ℡0575-23-1210  http://www.gi-co-ma.or.jp/

3.現地での解説など
 宮崎香里氏(岐阜現代美術館学芸員)

4.参加料・定員
 無料・20名

5.申し込み・問い合わせ
 可児光生(展示学会理事・美濃加茂市民ミュージアム 電話:0574-28-1110)
  ◇12月14日(木)までにメール(k729k729@kani.or.jp)で可児までお申込みください。

6.その他
 岐阜県博物館協会中濃ブロック部会との共催で開催します。

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【篠田桃紅アトリエについて】(岐阜現代美術館・宮崎氏より)

 東京・南青山にある古いマンションにアトリエは、1970年から晩年を過ごした場所で、数々の代表作を生み出した場所です。
 南西側に大きく開いた窓から差し込む光が、障子をとおして空間に時間や季節の移ろいを演出しています。筆洗いの壁には様々な種類の筆が掛けられ、作業台の脇に60×40㎝ほどの大きな硯が置かれています。
 岐阜現代美術館桃紅館に移設されるアトリエは、部屋ごとそのまま移設したように展示するために、部屋の方角はもちろん、床材、天井、障子などの建材は現場で取り外し、再組立てをしています。また、移設できなかったマンションの建材は新設ですが、汚れや経年変化による変色なども忠実に復元しています。本棚の書籍や筆、硯、墨などの画材の配置についても直前まで制作していた2021年当時の様子を復元しています。

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